神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

大谷司完 伝 ー世界紅卍学会ー

分院での朝拝の時でした。当時は、この教団では中国の世界紅卍学会との提携があり、双方の団体が双方の神を別社として祭っていたので、分院にもお宮が存在していました。

そのお宮に礼拝された時、「おや?」と申されたのです。お宮から出て来る神霊の圧力と言うのが感じられなかったので「ご神体は実際に入れられているのか?」と問われたので、役員達が調べて見ると中身は何もなく空っぽでした。

実は分院の引越しの時、肝心の御神体を入れるのを忘れていたのです。

霊的信仰をせず、唯、形式的に仕立てていたからなのです。

しかし、この事件があってから司完師のお株が上がって、この方は霊的なことの解る偉い先生だと言う事になるのでした。

この紅卍会は扶乱と言うもので神託を得て伝えています。紙上や砂の上等に老祖神の神示を文字で現し教えているのです。

この紅卍会の代表は、昭和7年11月4日に来日したと言う記録があります。世界紅卍会の道院の重役であり、満州国を代表して張海鵬将軍が訪日しています。当時将軍は66歳、司完師は39歳であったのでした。

来日の目的は、一つは普及活動と震災の慰問、そして天皇陛下に会い、出口王仁三郎に会うという公務と親睦をかねたものでした。

来日後すぐに扶乱が行われ、三ツの神示があり、一枚は「清」、もう一枚は「光」であり、もう一枚は不明となっています。

「清」は京都の三雲清孝氏に対してのものであり、「光」は大谷景介氏に対してのものでした。

この扶乱は本人の知らない時、知らない場所で行われていたので、不思議な計らいであったのでした。

この一枚の「光」は将来光輝く人物となる、と言う老祖神の神示で現在ことしろ舎の二階の道場床の間に掛けられているのです。