神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

密教 惟神の道(神人合一①)

神人合一とは、本来神様の方に都合があって、しかして神様が人に近づ給いて、人と合一される事を意味するものである。

しかるに、古神道に於いては、人の方から神を求めて、神様の方に人偽的に合一しようとする作法も含めた「神人合一法」と言うものが作法として作られて、一つの方式に基づいて、その様に実習する事によって神と通ずることが出来るとされたものがあって、これも◯◯式と言ったものがあり、近年に於いては「本田式」と言う、明治の本田親徳氏の古式をまとめられたものが、有名でありますが、今だ心の定まらぬ(即ち神の心に叶っていない)者が、この種の方式により念を疑して、たとえ霊通する様なことがあったとしても、それは正神ではなく、邪悪の目的を心に持ちながら、外面は善人を装ったものに、たぶらかさせられてのものが大半であり、畢竟は、精神病者に陥ることとなることが多いので、正神界に於いては、この「鎮魂帰神法」と言われるものに関しては禁止されて、それを行わない様に仕向けられているのです。

従って、正しい神の道に出会う迄にすでに何らかの霊物と霊通している様な人物に対しては、一時的にせよ、その事を無視化して、一から正しい神界からの内流を受ける方法に切り替えていないと、大きな恥をかかされる事になるので、くれぐれも霊的を求める修業者は注意を要する事なのであります。

霊物による人間に対する関与と言うものは、当人の知らず知らずの内に、その人物の内心に忍びより、当人の意識しない内に、その内心を変えられてしまっているのですから、大変霊的なことは恐ろしい事になっているのです。