神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

密教 惟神の道(神人合一②)

祝詞の中にも「御霊鎮(みたましず)めの御技(みわざ)によりて、事の善悪をかえりみ、よって真実の道を守り」と書かれていますが、ここに書かれています事と、前途の「鎮魂帰神法」を指すのではなくて、正神の御教えを深く己が滞在意識に浸透させて、自己の本心、本霊の誠より良心の躍動を奮い起こして、正しい事に換起する方法を言うのであって、正常心を離れて己が心を邪霊、邪神の言いなりに、心を許し非常識的な人間となる事を言うのではないと言う事をシカと心の内に定めていないとその為に、人生の大損をしてしまう事になるのです。

その人物の言った通り、予言した通りになる・・・と言う事は、けっして正神界の働きのなされる事ではありません。

又、占い事を信じて、占った事が当たるから正当な神の計いであると言うのも、正常な考えではないと言う事なのです。

たとえば、自分が夢で知らされる事であっても、余りにも当たりすぎる時には、よく振り返って、ひょっとしたら私は何物かに、目を付けられてだまされかけていないだろうかと反省しなければいけない時でもあるのです。

悪霊と言うものは、その当たるのも「ワシワ正しい神である」と対者から信じさせたい為に仕組んでいるワナの始まりでもある事に気付いていないといけないのです。

神様が「正法に不思議なく、奇を好むなかれ」と申されるのは、この事を申されるのでして、神とは奇なり、と思っている人にはよくよく注意せねばならん事なのです。

未見真実行の修業の内に、幻覚や幻聴等が起こって来た時には、なおさらの事、ここに言う事に注意していないといけないのです。