神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

大谷司完 伝 ー大本教団への入信ー

この教団からは、三五教の中野興之助氏、世界救世主教の岡田茂吉、新道天行居の友清氏、生長の家谷口雅春氏、日本心霊学会の浅野和三郎氏、等多くの逸材が育ち巣立っているのです。人材養成から見ても大した教団であったと言えるのでした。

神様が申されるに「今まで苦労が多かったが、これからは次第に商売もよくなって来て経済的に楽になって来る」と聞いていたが、そのお言葉通りに、この教団からの注文が入って来たのでした。

その注文の品とは、この教団の宣伝師が使う帽子だったのです。「あんたの店ではこんなもの作れるか?」と言うことなので、見ると比較的簡単なものだったので「これぐらいのものならすぐ作れます」と見本を作って渡すと「よい仕事をしている」と喜ばれて、それから多量に注文が入って来たのです。

これ等の事もあってこの教団に入信されるのです。

景介が大本教団に入信したのは、大正9年11月1日である。そして大本教の神様の奉斉と大谷家の祖霊様の復祭は、大正9年12月5日との記録がある。

祖霊復祭の時、一柱の女性の先祖の招魂を忘れていたので、祭典終了後、祭官にお願いして一柱の合祀を頼む。祭官は汗をふきふき玉子を飲んで追加招魂したのであった。

その夜中に、蒲団が急に重たくなったので、目を開けると足元に矢かすり模様の着物を着た女性が、ジッと自分を見つめていた(幽霊)ので、ぞっとして恐れてしまうのである。実はこの幽霊は追加合祀した一柱の祖霊様であって礼を言いに出て来たのでした。

この事は、教団でも有名になり取材に景介を尋ねるのであった。