神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

密教 惟神の道(惟神の道②)

国の教えとは「国教」のことであり、国の定めるものとならねばならんものなのです。

政府によって閣議決定され衆参の両院で法制化されませんと、国の教えとはならにのですし、現在の日本の法律では、「政教分離」となっているのですから、この法律も如何様に変化されて行くか、それも見ものです。唯、教えを受けた者としては、見守られて行くだけのことなのです。信仰する者としては唯、信じているだけのことです。

かつて大本教団で修業し、独立して、明道会を立ち上げた、医学博士岸一太郎氏は、その著者の中に「国教確立論」(国家の宗教の必要性)と言うものを述べられている。

岸氏の明らかにせんとする道は、同一名目の下に、従来許多の国学者や、神道家が横論縦説して居るのであるが、いかんせん奇魂という、一魂の理解がない為に、其の所説が本会の説く処の大道と、既存の神道の説く処のものと、大なる「くいちがい」のあるを免れぬのである。

従ってそれ等の学者の説明は、抽象的となり、想像的となり、遂に儒仏の所説と大した逕庭(けいてい)無き所の哲学論や観念遊戯に陥って、神の威力とか霊験とか言う活事実(かつじじつ)とは益々遠ざかるに至ったのである・・・と述べられている。

ここに言われる「奇魂(くしみたま)」の理解がないので・・・と言われる処は、正に「瑞霊神」の説かれる「神智」の活用がなかったので・・・と言う意味と同意であり、正にご尤もの事であると申したい処にものであります。

そして又、日本の再建には、国教が確立していないと、それは成り立つものではないと論破されているの処が面白いのです。

惟神の道とは、日本人が認めようと認めまいと、日本的霊性を規範とした神の定められた唯一絶対の信仰となっている。これに基づいて、日本人の心針とするものがあり、神国と言われるものもここから生まれている。

本来は「神様ならでは、世も明けぬ国」となっている。