神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

密教 惟神の道(良心の働き)

本霊の働きとは、自分の心の働きとしては「良心」の働きを言う。

この良心と言うものは、何が善であり、何が悪であるかと言う事をよく知っていて、自分の心の中で色々と教えて善導する。

しかし、現代人の良心は正に良心の働きと言うものが全く麻痺してしまって、本来の働きをしていないから、仮に自分が悪い事をしても「良心の苛責」と言うものが起こらないので、ついつい悪を行ってしまうのである。

従って人間性の回復の為にせねばならん事は、良心の強い働きの出来る人物を養って上げねばならんと言うことになるのです。

従って教育の本盲とする処も、此処にあるのです。

今までの教育は知育重点性のものですから、頭の良くて悪い人間ばかりを育てて居た為に、この様な世の中になってしまったと言えるのです。

 

それぞれが、それぞれの持つ「良心」の働きに恥じない人生を過ごしていないと、この世の中は良くなると言う事がないのですから、良心の働きの強い人物の養成に努力し合う事が大切なのです。

 

(昔の信仰)

昔の信仰は、肖(あやか)り信仰が主流であった。

中国や朝鮮の進んだ文化や思想、即ち仏教や儒教に肖って我が国に取り入れた。又、天皇や王候、貴族がするからとて、それも肖っていたのだ。

大きな仏像を造ったり、大きな殿堂を作られたことにも肖り、それに便乗していたので、異民族に発生した思想や宗教に迎合し、我が国内でそれを発展させた。この事は、ひとえに我が民族に自主性のなさが原因していた事でもあった。

国土の神様は、この国を立て直す為にはまず、日本国民の「自主性、自立性」をまず培われる事を念願されているのです。

そして、本当に我が国に必要なものは一体何かを日本人の手で取捨選択して、良いものは進んで取り入れ、この民族に相応しくないものは、勇断を以って排斥せねばならん時が到来しているのです。

儒教等により、占い癖を取ること、仏教等により人生を諦める考え方は、いかがなものであるかを考えて見たら良いのです。西洋から流入された「合理主義」についても、よく考えてみるのもよいでしょう。