恐るべきは、思想の違い、考え方の相違が色々の争いを作る。これを霊的と言う。
国と国との考えの違い、国家と人民の考えの違い、組織とその中の人達の考え方の違い、師弟、家族、夫婦、兄弟姉妹のそれぞれの関係もこの考え方の違いが多くの悲劇を作っている。
過去に作られた思想に支配されている人達、その為に神と、自分の思う様な人生を作れないでいる。
宗教上の違いによって、特定の国家に住めない人達もある。宗教の思想も歴史を振り返れば、天の一つ神、主の大神から現れ流れ来ている。その思想は、その民族を良くせんが為に「想念」により、作り出された神の思想(真理)もある。
(霊とは、人の考え方を言う)
伊都能売とは、理想の神様のこと、理想を実現される神様である。初めてこの世に現れ給うた神様である。
大神様には大神様の御理想があり、天使には天使の理想がある。人間には人間の理想をそれぞれ持っている。いわゆる精霊としての目的がある。生命ある者、全てにこの理想実現の目的を持っている。これを実現さすには伊都能売の神にお願いしていないと、それは叶えられにくいのだ。
霊魂の目的としては、四魂を成就すること、荒魂(あらみたま)、奇魂(くしみたま)、幸魂(さちみたま)、和魂(ねぎみたま)、この四魂の完成をして伊都能売と申される。この完成の為にこの世に生まれさせられて、喜・怒・哀・楽を繰り返し、バランスの良い霊魂の働きを作る事になる。それを修業と言う。その働きを見届けられ、審査されるのは神様であり、神様に認められる為に信仰を求める事になっているのです。
(イヅノメとは理想そのものであり、理想には対立はない。他の排斥もない。批判もない、共存共栄であり、つくし合い、助け合いである。同じ道を志す者にはそれがいる。)
この地上に於ける天国化のご責任は、素盞鳴男之神様のご神護に依るものと天の定められている。この素神は、瑞霊神と申し上げられていて、その本来の御働きは、水性であるのです。
かつて地上に於いて今日迄、展開されて来ました。数幾多の宗教の教えも、その根底にこの神のご神徳が流れているのであります。
いわゆる神・仏・耶の教えの中にその教えが流れていて、世界は一つの神のご神徳により、まとまる様に仕組まれているのです。
我が国に於いては、明治維新頃より、色々の天啓を持った宗教が展開されている。いわゆる、天理、金光、黒住、妙泉、大本と言う宗教教団を設立して、それぞれその教えを展開しているが、それぞれの教えの根底にも、この素神の教えが混入されているのが解る。