神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

大谷司完翁 説話 ㉗

・我々は唯、小善をコツコツと践みゆく。どこやらゆくと、光がさしてくるものである。唯、これのみでいくと萎縮する。それで中庸の道をして、正義感より発してやるなら何をしても良い。但し、それには条件あり。それは社会の不利にならぬ様、人の為になる様。

・本当の荒魂は耐え忍ぶ力である。例えば、口に出して言わんとする時、ジッと控える心の力、これが真の勇である。

・神勇になると頼りにならない様に見えるものである。神様は「頼りにならない様で頼りになる人であれ」と仰せられる。

・和魂は比較的やりよい心である。然し、働きがない人に見える。すべて調和で神力生る。

・愛が調和の根本である。愛のない人は人の恨みを買う。愛のある人は喜びを買う。愛があるか我が心の動きを見よ。

・釈迦の教えも、死後二百年はすたれていたのを、龍頭菩薩(霊学者)が現れて活かしたのである。キリスト教の教えも又然り。後世の知恵が生んだ教えである。

・全て形あるものは滅す。心使うのは無いものが有りとするからである。心のみが永遠のものである。心の真の叫びをそのまま処すべきである。それを何かで、押さえたり遮ったりしてるが故に心暗く悩むのである。心を救わざれば、天国の救いの教えではないのである。文化生活の中にあり。倫理生活の中に、在りつつ生きつつ、心は超越し淡々とすべきである。