神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

大谷司完 伝 ー木之本町ー

分校での教育は5年生迄であった。従ってそれ以上に勉強するとなると、木之本町の本校に行かなければならず、親元を離れて生活しなければならなかった。

知人に頼み、神照寺と云う寺から通うことになった。

この寺には、奉職する兄弟弟子達がいて、そこそこのいじめがあった。

祖父からもらった幻灯機は当時大変珍しく、手にする事が出来ない為、すぐに兄弟子に取り上げられてしまった。景介は返してくれる様に何度も頼むが中々返してくれなかった。その事で大変悔しく残念に思っていると、その兄弟子は景介から逃げようとして走っている内に、野壺にはまって、全身臭い目にあわなければならぬ羽目になってしまった。

学校でも転校生に対してのいじめがあった。多勢よりいじめを受けている時、柴野幸二君より助けられることになる。寺から通う事や、寺内にもいじめのあることを知った幸二君は、自分の家に下宿を進めるのであった。

景介は幸二君の家に転居し、共に師範学校を目指す親友であった。

景介は、眼病によく効く地蔵尊の御札を持っていたが、ある時それを同級生に見られて、バカにされ御札を破られてしまった。その学友はその後、トラホームを患ってしまった。

やはり神仏は実在する。うかつな事を言ったり、神仏に対して失礼なことをしてはいけない事を事実を持って教えられていたのです。

景介はどうしても学校の先生になりたかったのです。学校の先生から「必ず合格する実力があるから進学させてほしい」と親に説得の働きがあったのですが、父親と長男から猛反対を受け断念するのです。

そして商人の道を選択するのです。

その後、柴野幸二君は郷里の学校の教員になりますが、若くして肺病で帰らぬ人となりました。奇しくもご神縁により霊界で再会し、救いの神に依りお救い戴く事になるのです。それは「天使の声」にも書かれています。

神に救われて行く人物は、現世に生まれて来て、その時の御恩返しの為に司完師に会い、御神業の為に尽力をおしまず活動奉仕すると申されています。