神は実在する

「神は実在する」前田孝師の本のタイトルです。師の想いを発信していきます。

密教 惟神の道(内なる神)

二十一世紀の宗教は『神は殿堂の中に居坐さず、霊止(ひと)の心の中に在り』と言う事となるのです。

世界の平和は、世界の人類の願いではありますが、世界の国々の中でこの平和を祈っていましても、ナカナカ本当の平和はおとずれません。

この平和は、恐ろしい原子爆弾を持つことと、恐ろしい殺掠兵器の持ち合いとの滞在的に他国に対する威圧感を持つ事による平和の維持なのですから、これは少しのバランスの崩れによって、すぐに失われてしまうのであります。言うなれば、かりそめの偽りの平和なのです。

いくら平和を祈っても、その祈る人の心の中に、争いの心、他を排斥したり、いじめの心が消えないかぎり、真の平和は訪れないからなのです。

人を差別する心や、特に自分だけ特別視する様な心を持つ人物が、世の中に憚る間は、道遠しなのです。

特に宗教家達の中にその心の働きの取れない人達が存在する様な事では、なおさらの事と考えねばなりません。

老若の差別をしたり、新旧の差別をしたり、教祖の家と信者を差別している様な処が存在している間は、真の平等と平和等来るものではありません。

この様な世の中になったわけは、人は他人の心の中の事を真に見分ける事が出来なかったと言う事と、相手の考えている事を読めなかった為に、多くの誤解を作った結果が生じて作っている世の中であるとも言えるのです。これを霊的無理解が生じた事であると言えるのです。

これが解決の方法は、天地の神の創造の御目的なるもの(即ち神心)を正しい信仰を求める事により、人生を正しく悟ることによりてのみはじめて解決出来るものと信じているのです。